川邊:大木さん、小さい頃はどういう子だったんですか?
大木:動物が好きでしたね。でも動物に触るのは苦手で、それで生態学っていう分野を知って、そういうのをやりたいなって思っていました。
川邊:生態というのは、要するに生き様ですよね。
大木:はい。で、中学の時に地震学者が書いた本に出会って、それを読んだ時に「すごい!地球は生きている」って感動して、たぶん地球の生態学として地震学に興味を持ったんだと思います。
川邊:じゃあ「地震は怖いぞ」とかじゃなくて、「地震こそ地球が生きている証」みたいな。で、生き物としての地球に興味を持ったと。へー面白いですね。それでもう一直線でそういうのをやろうってなったんですか?
大木:そうですね。高校1年の時に阪神大震災があって、それからは本当に取り憑かれたように「地震の事を知りたい!知りたい!」っていう高校時代を過ごしました。友だちがファッション雑誌を読んでる時も、私だけ『ニュートン』とか読んでいましたから(笑)