川邊:今回、多くの人にお話を伺って、今後の自分に影響を与えそうな人はいましたか?
山田:みんな半分は計画していないんですよ。「とりあえず行ってみよう」で荷物もほぼ持たずに、パッと行って、どうしたら良いかわからない期間が何年もあったりとか。その中で、自分で見つけてしっかり成功しているという。
川邊:初めから全部決めて、計画的に行ったという感じでもなかった。
山田:そういう人もいるんですけど。
内田:そう。かといってフワフワしているわけでもないんです。ちゃんと意思を持っているんですよ。
川邊:やりたいことは、はっきりしている。
内田:何か自分の物差しみたいなモノとか、自分の直感を信じる度胸と、やっぱり地に足は着いているんですよ。ただ考えすぎないでやっちゃう、良い感じのバカなところもあって。
山田:みんなのそういうところを見て、今後はもっと視野を広くして、この人達みたいに思ったらバッと行って、もっとやりたいことをやってみようと思いました。
川邊:みんな、言葉は強いですか?
内田:逆に、強くないです。何か、痛みを知っている感じがしました。だから「俺はやってやったぞ。成功したぜ」みたいなのはなかったですね。
川邊:改めて、振り返ってどうですか?
山田:全部で700万円って、編集とかも含めてですから。そう考えると十分なモノは撮れたと思います。楽しんでもらえるモノを。
内田:向こうで曲作りもできたし、何よりも映像作品を…、まだ編集中ですけど撮れたから。
山田:「時間がない」「お金がない」「英語喋れない」とかは、すべて言い訳にならないことが今回証明できた。
川邊:ここからリリースしなきゃいけないわけですけれども、どうですか、編集の状況は?
山田:あいつ(ケン・シノザキ監督)が遅いんですよ。
内田:遅いんですよ。
ケン:「時間がない」という言い訳だけ、ちょっと…。
内田:そういうふうに言う部下を、どのようにコントロールしたら良いですか?(笑)
川邊:私も孫正義という男の部下なんで、彼に対して「時間がない」とは言うんですけど、「それは情熱が足りないだけだろ」って言われます。
山田:編集は、この人に何を語らせるかということを決めたら、それ以外は全部バスバス切っていかないと、絶対に収まらないからって。良いことを言っているのを拾っていたらキリがない。
内田:向こうでタイムラプスを撮ったり、イメージショットを撮ったり、映像遊びも結構しているんで。本当に遊びですけど、中に入れると面白いものもあるんで。
山田:単純に見ている人が飽きないようにしないといけないし。
川邊:これ、本編の尺は何分くらいとか決まっているんですか?
山田:一人20分です。
内田: でも、電車の中だったり、移動中に見られるように、一本はやっぱり7~8分に切りたいなと。だから1-1、1-2、1-3みたいになると思うんですけど。
川邊:タイトルはどうするんですか?
内田:#(ハッシュタグ)みたいなもの自体を、タイトルに付けちゃおうかなと思っていて。
川邊:本当に見せたいというふうに思うならば、いかにネットで検索されやすいかとか、いかにソーシャルで流布させやすいかとか、そういう観点は必ずあった方が良いでしょうね。
内田:それは思います。
山田:それは足さなきゃね。
川邊:あとは何かこう、魂の言葉があると良いですよね。例えばこのコンテンツを始める時、「川邊さんの正義は何ですか?」って聞かれたんですよ。僕が「犯罪者の話も聞きたい」とか言っていたんで。で、「正義は何ですか?」って聞かれて、僕は「夢中になっているか、なっていないかだと思うんです」って答えたんです。そしたら『夢中の深層』っていうタイトルになったんですけれども。
内田:なるほど。
川邊:二人の芯が何かと、あとはネットの検索のされやすさと。あとは700万円頂いたんで、『GoGetterz』がちゃんと宣伝されるような。
内田:そうなんです。しかも、販売されるわけですよ。
山田:最初はPR用の映像だったんですけれども。
川邊:あ、これ販売しようってなっているんですか?
山田:そうです。『GoGetterz』のコンテンツに入れちゃおうと。最初は全部タダで良いと思っていたんですよ、PRなんで。その方が拡散もしてもらえるし。じゃあ、なんでコンテンツにするかというと、単純にプロダクションの人達に納得してもらうためなんです。事務所からすると、本来スケジュールを切ったらギャラを払ってもらわなければいけない。でも、正直ギャラはいらないし、だったらもっと映像に使いたいしってなる。だからこれをコンテンツの方に入れてしまえば、そのロイヤリティが発生するんで、納得してくれるんじゃないかなと思って提案したんですよ。
内田:事務所を含めたビジネスになるようにっていうので。
川邊:そのうちその社長にも売上目標とか課されるんじゃないですか?「いくらくらい売り上げようよ」と。
山田:そもそもPRのための700万円だから、そこで儲けはなくても良いんですよ。
内田:PR費なんで制作費とはちょっと違うんですけど、それを700万円と考えるんだったら、700万円が返ってきたら成功ですよね。
川邊:良いですね。目標700万円。それが広まることと、せっかくだから売ってみようってことで数字目標があって、ここから展開してくと、二人もウェブビジネスの経験までできてしまいますね。