山田:今回、そんなに(売上が)上がらなくても、「こいつらこんな低予算でこんなのやってくれるんだ」ってなったら、また話が来たり。
川邊:商売になっちゃいますね。
山田:ああ、でも全然それで良いと思います。
内田:そうじゃないと続けられないし。
山田:映像制作、映画でもなんでも良いんです、作りたいんで。
川邊:今回、お二人は『GoGetterz』の宣伝で役に立って、こういう効果が具体的にあったよっていうのがわかれば、次にそういう経験を生かして、またいろんな映像作りをやってみたいと。
内田:そうです。
川邊:こういうことを言う俳優さんっていうのは、珍しいんですか?
山田:まあ、若干嫌な顔もされます。
川邊:でも、そうやってそっちの方もやりたいっていうのは、なんでなんですか?
山田:俳優をやって16年目なんですけど、いろんな人達が企画を練って、監督が決まって、誰がお金出すかって決まった後に話が来る。で、芝居する、終わりっていうのが何か…。もっと知りたいって、もっと中に入りたいって。
川邊:プロダクション全体を。
山田:はい。これができる経緯。なんでできることになったんだろうかとか。何か携わっている期間が短すぎるのが嫌だなと思ったんです。それでもっと中に入りたいなと思って。
川邊:それ、内田さんもそうですか。
内田:似ています。単純に、僕は作るところが好き。もうちょっと作っている感覚が欲しい。それで音楽作ったりもして。
川邊:そうか、不思議ですね。Yahoo! JAPANにしてもGYAO!にしても、映画にも出資させて頂いていて、私もプロデューサーとかやっていますけど、なるべく演じる人にはそういう裏側、汚いと言ったらあれですけど、まあ銭金のところは見せたくないみたいな感覚がすごくあるんですけど、逆にそういうのも含めてクリエイティブだよと。やってみたいよと?
山田:「知らない方が良いよ」と言っていた先輩もいたんですけど、「いや、知っていた方が責任感が湧かねえか」と思うんですよ。カメラの前に立った時に。この日こうなっていて、これだけのお金が動いているってなったら、「そんなこと知らない方が自由にできる」というより、「いや、知った上で本気でやれよ」って思っちゃうんですよ。
内田:そうだね。知った上で自由になれるくらいの度胸も必要だし。
川邊:そうやってトータルなやり方を覚えれば、事務所の人がいる所で言うのも恐縮ですけど、本当に自分だけでプロダクションがインターネットの上でできるようになるし、YouTuberみたいな人達はそうやってセルフプロデュースというか、セルフプロダクションで稼いでいるんで。まあ、もちろんメインストリームでもやるんでしょうけど、興味があるモノに関して、興味があるけど大きなマーケットに刺さらないモノは「自分達で一本これやったから、その時の経験でやるよ」みたいな、もう一個の翼を手に入れるみたいな。
山田:何かいろいろ作りたいんです。
内田:まさにそれ。シンプルにそれだけかもしれない。
川邊:大きいモノであれ、小さなモノであれ。
内田:その映像だったり、何かプロダクトなのか音楽なのか、いろんなモノを作る。
川邊: 700万円出してくれた会社のために、拡散もいっぱいやったり、いろいろと宣伝もされるでしょうけど、それを経た自分達というのはどうなっていきそうですか?
内田:今、撮り終わって編集していて、こういうインタビューの場ができてお会いしてお話しさせてもらっているじゃないですか。そういうのが、もうすでに楽しいんですよ。これやらなかったら、この状況下、今ないですよね。
川邊:ないです、間違いなく。
内田:たぶんリリースしたらしたで、また次の楽しい出会いが待っていると思うんですよ。大変なこともあるでしょうけどそれも含めて一緒に消化できる、信頼できる仲間がいたりするので。
山田:単純に本当に好評でさ、すごいビュー数行って売上に貢献したら、「またやって」ってなるかもしれない。
川邊:あるいはこういうインタビューを観て、じゃあ他社でっていうのもあるし。お話を伺ってお二人の情熱はすごく私もわかったんで、Yahoo! JAPANとかGYAO!からもお願いしたりとか、いろんな広がりは出てきますよ。
山田:お待ちしております。
川邊:山田さんはどうですか?自分はこう変化するかもしれないとか、こういう可能性が生まれてくるかもしれないとか?
山田:やっぱりアピールでもあるんですよ。「面白いと思うことだったらガンガン行きますよ、僕」っていう。誰か僕と組んで面白いことやりませんかっていう、僕の宣伝でもあるので。
川邊:これ、通しで観たら、本当にゼロから二人で作ったことがわかりますよね。
内田:準備から今も、楽しいですからね。やっぱり。
山田:ヨーロッパ編、やりたいね。
川邊:良いですね。じゃあここでちょっとPRしてヨーロッパ編をやろうと。次は予算いくらくらいでやりたいですか?今回ので、わかったわけでしょ?
内田:ちょっとだけ増やしてもらいたい。
山田:移動だよな、一番キツいの。行き帰りだけビジネスにしてもらいたい。
内田:それで十分だね。
川邊:よっぽど堪えていますね、飛行機の移動。
山田:いやぁー、キツかったです。
内田:調べたんですよ。そしたら俺ら、あの15日間で、地球一周分くらい飛行機乗っているの。
川邊:じゃあ…、(次の予算は)1000万円っていう感じですかね。
内田:あったら、良いのが作れます(笑)
川邊:必ずこれが成功することをお祈りしていますし、何かしら私も貢献することを考えたいなと思います。
内田:是非、見てもらいたいです。
川邊:今日は本当にありがとうございました。
内田・山田:こちらこそありがとうございました。