川邊:絵音さんが合コンを2000回やって合コン協会を作る前は、どのように過ごしてきたんですか?
絵音:中学、高校時代はすごく内向的で、静かな子でした。合コンをするタイプでは絶対なかったと思います。
川邊:高校を出てからはどうしたんですか?
絵音:大学に進学しました。大学の3、4年から就職活動するじゃないですか。そのときに面接した会社さんが、グラビアアイドルのウェブ番組を作ってた制作会社で「出るほうをやらないか」と言われて、学生のうちからグラビアアイドルをしていました。
川邊:グラビアを急に始めたんですね。よく始めましたね。
絵音:好奇心でグラビアをしながら合コンをストイックにやって今にいたるといった感じです。
川邊:じゃあ、初めての合コンはどんなキッカケで、どんな内容だったんですか?
絵音: 22歳の頃、芸人さんの合コンに参加したんですけど衝撃を受けました。わたし、「合コンは2時間の戦場」って言っているんですけど、限られた時間をフルに使ってステージのようにふるまって、女の子を惚れさせようとか、振り向かせようっていうことに命をかけているのを見たんです。
絵音:そのときに「これって人生の縮図だな」と思いました。こんなやり方があるんだって。「普段とは別の自分をもしかして実験的に2時間で演じてみることもできるかもしれない。面白いかも」と思いました。
川邊:いわば相手は人を喜ばせるプロじゃないですか。いきなりレベルの高い合コンを見て以降、「あれ以上面白いものはない」と思わなかったんですか?
絵音:たぶん、普通の女の子は面白い合コンのあとで、つまらない合コンに行くと、「つまらないな」と思うはずです。でも、私はそれを繰り返し過ぎて、盛り上がらない合コンにこそ燃えるんです。「これを盛り上げられたら、また人間力アップする」といった感じで。
川邊:自分が芸人さんみたいになっちゃっているんですね。
絵音:でも、その力って仕事にも絶対に活きると思うんですよ。それを鍛えられる場所ってなかなかないんじゃないでしょうか?大人になると、好きな友だちだけで遊んだりとか、別にシラける場所にわざわざ飛び込むってことがないので「これはいい訓練になるな」と思って続けていました。そしたら、人見知りも全然なくなって、人と会うのもすごく楽しくなりました。新しい自分にも出会ったような気持ちでした。
川邊:芸人の楽しい合コンに行ってから「これは楽しい、毎日やろう」と思って、すぐに行動を開始したんですか?
絵音:そうですね。そこから合コン2000回への5年間がはじまりました。