川邊:合コンに夢中になって10年くらい経つというようなお話を伺って、よくわかりましたけども。今後の抱負があれば、あるいは合コンをしている若い人、あるいは若くもない人たちに向けて「これだけは伝えたい」と思うことがあればお願いします。
絵音:やっぱり恋活をしようとか婚活をしようと思ったら、まず合コンに行って、等身大の自分を客観的に見てほしいです。やっぱり、一人で考えていたりすると、理想がすごく高くなっちゃったりとか。それでうまくいかなくて落ち込んでしまうといったことを繰り返してしまいます。合コンに行くと、自分はどういう人から受け入れられて、どういう風に見られているとか、そういうことがすぐわかります。苦手だという人もいるんですけど、勇気を出していってみると、等身大の自分がわかります。
川邊:なるほど、これはいい話ですね。
絵音:だから、婚活の第一歩として自分自身を知るうえで合コンを活用してほしいなというのが、まず第一に思うことです。
川邊:「自分自身がわかり、自分に合う人がわかるようになるから、勇気を出して合コンに行ってみてよ」ということですね。
絵音:たとえば、初対面の人が苦手で人見知りの人でも、合コンに参加し続けると慣れてくるので出会うことが怖くなくなるし、むしろ楽しくどんどん円滑にできるようになります。だから、どんどん参加して鍛錬してほしいなと思います。
川邊:でも、世の中の一般の情報を聞き取ると、若い人はさっき言っていたように絶対に失敗したくない、好きじゃない人が来るようなところに行きたくないとか、実は合コンは斜陽産業なんじゃないですか?
絵音:たしかに本当は合コンみたいな会でも、「これは飲み会だから合コンじゃない」という人も増えたりとかするんですよ。だけど実際にやってみると楽しかったり、カップルも生まれているので、ぜひやって欲しいっていう。むしろ盛り上げたい、活性化したいっていうのが合コン協会の目的の一つでもあるので、そこは頑張りたいですね。そのために、合コンマスターもどんどん増やしていって、日本全国に活性化しているという状況を作りたいですね。
川邊:1万人の合コンマスターを作って、盛り上げていきたいと。
絵音:盛り上げていきたいです。
川邊:今後、どのように生きていきたいですか?
絵音:女性って結婚して出産したりすると、日常生活が激変すると思うんです。できる仕事が限られる時期も出てくるはず。私自身もいずれ出産の時期がきたり、40代、50代と歳をとるなかで、合コン協会というエッジのかかった組織を生涯まっとうしていくことができるのかという不安もあります。でも、絶対やるという決意は固いので、どう工夫して活動し続けようかということをすごく考えています。
川邊:じゃあ、合コンの子から合コンの母へと。変貌を遂げていくわけですね。引退したいとかそういうことじゃないとわかったのでよかったです。一生やっていくうえで、どういうふうに過ごしていけばいいのかと模索中なんですね。
絵音:模索中ですし、自分でもわからないけど、どうにかしてやっていくことは絶対なので。ある意味、楽しみというか。どうやってくんだろうと客観的に楽しみなのもありますね。
川邊:今日の『夢中の深層』は、合コンに一生を捧げる絵音さんでした。本当にどうも、ありがとうございました。
絵音:ありがとうございました。