川邊:絵音さんもご結婚されたと聞きましたが、それはいつ、どういうキッカケで?
絵音:2年くらい前に合コンで出会った人と結婚しました。
川邊:それはやっぱりちゃんとしているんですね。どのくらい交際されたんですか?
絵音:6年です。
川邊:長いですね。そのあいだも合コンしていたんですか?
絵音:1000回くらいしていました。
川邊:めちゃくちゃじゃないですか(笑)。彼氏は、絵音さんが合コンしているのをずっと待っていたんですか?
絵音:はい。絶対、合コンに行ってることがわかっているのに、すごいなと思います。
川邊:旦那さんとの合コンは覚えているんですか?
絵音:覚えています。
川邊:どういう印象だったんですか?
絵音:全然、期待しないで行った合コンだったんですよ。全然やる気のない感じで行ったときにいらっしゃいました。
川邊:第一印象はよかったんですか?
絵音:「まあタイプの範囲内だな」という印象でした。当時、合コンで忙しかったのであまりプッシュが弱い方だと相手にしなかったと思うんですけど、そのときにすごくアプローチがあったので、ちゃんとお受けしようと思いました。
川邊:そのあと、すぐに付き合いだしたんですか?
絵音:1週間から2週間で付き合いました。
川邊:それだけ合コンしていて決め手になったのはいったいなんだったんですか?
絵音:クリスマスの日の予定を約束したっていうのが大きいと思います。
川邊:付き合っているあいだに1000回合コンに行って、6年も経ってからなぜ結婚しようという流れになったんですか?
絵音:私の中で彼は不動の1位というか、どんな人が出てきても揺れることはなかったというか、帰る場所だったんでしょうね。
川邊:それで「1000回くらい合コンしたから結婚でもしようか」ってことになったんですか?
絵音:そうなんですよ。もう潮時だと彼が判断したんだと思うんですね。結婚の準備が始まって。じゃあ行きましょうかというような。
川邊:プロポーズされて嬉しかったですか?
絵音:ビックリしましたけど、嬉しかったです。
川邊:なんでビックリしたんですか?自分になんかしてこないだろうと思ってたんですか?
絵音:そうですね。私、家事とか一切できないんです。テーブルの上のサラダ取り分けとか、合コンでの家事はできるんですけど家事は苦手で(笑)。でも彼が家事とか完璧にできる人だったので、そこは任せれば大丈夫ということだったんで、「じゃあ」という感じでした。
川邊:彼の目的はなんですかね?よっぽど絵音さんのことが好きなのか、何か他の意図があるのか。
絵音:世話好きなのかもしれないですね。
川邊:合コンを思わず2000回もやっちゃうような子の世話をしたいということですもんね。
絵音:ありがたいです。
川邊:今も夫婦での会話は合コンして帰ってくると「おかえり。今日、大変だった?」とか話すんですか?
絵音:合コンのエピソードで盛り上がります。
川邊:器の大きい人ですね。彼は普通にお勤めの方ですか?
絵音:そうです。
川邊:「今日、こんな合コン行ったんだよ」とかって話すんですか?
絵音:そうですね。私が「今夜も忙しいわ」と言ったら「俺は先に寝てるから」みたいな感じなんです。
川邊:たくさん結婚したい女性とか男性を見ていくなかで、自分が結婚してみて客観的に思っていた結婚と、主体的に体験してみた結婚というのは違いますか?
絵音:そうですね。私自身、そんなに結婚願望はなくて。ずっと合コンの仕事をしていますし「合コンシェルジュです」と公に名乗っているので「結婚という道は、自分には縁がないんだろうな」と思っていたんですよ。でも、合コンの専門家として協会を作ったりしていたので、結婚をしてみて人生長い道を考えると、大きな味方ができたと思います。心の支えになるものができて、それが家族なんだなということを感じました。結婚っていいですね。
川邊:いいと思います。合コン友だち、特に女性の合コン仲間からは、「結婚したの?」とか、「結婚どう?」とか、「アドバイスして」とかいっぱいあるんじゃないですか?
絵音:私の結婚が決まったときに、合コン仲間の女性陣から「嘘でしょ?」っていう苦情がきて。「私より先にいかないで」とか「超焦るからやめて」とか、すごく言われましたね。
川邊:もともと、合コン協会も少子高齢化に対しての志があったんですよね。結婚しなければ、最終形に突入しなかったんじゃないんですか?
絵音:本当にそれは思っています。私がずっと40歳、50歳を過ぎてもずっと「合コンがどう」とか言っていても、説得力がなくなってしまうかなと思っていたのでよかったと思います。