川邊:SHOWROOMの前田社長が「人気の人はこの人ですよ」と認識するまで、いろいろな努力とか話があったと思うんですけど。
ちづる:努力は本当に配信するのみで。リスナーさんとのコミュニケーションをよく取って。
川邊:コミュニケーションの取り方は?
ちづる:例えば、私は今、新大久保のビジネスホテルに泊まってるんですけど「新大久保なら、韓国コスメが有名だよ」って教えてもらったら、「それってどんなんがいいの?」とか友達みたいに聞いたりするんです。
川邊:買い物の相談とか日常会話をするわけですね。
ちづる:女性も多いんで、料理とかするにしても、「それだと魚臭くなるから、しょうが入れた方がいいんじゃない?」とか。それで「しょうが買ってないんだけど、どうしたらいいのかな」って言ったら、「じゃあ明日でもいいから買っておいで」って言われて。でも次の日になったら魚臭くなくて食べれたんですよ。それで次の日に配信して「食べれたよ」って言ったら、「それならよかったけど」みたいな。普通の会話ですね。
川邊:オチがあるわけでもなく。じゃあ特に「今日はこういうオチをつけよう」とか考えずに配信するんですか?
ちづる:考えないで、ボタン押して「みなさん、こんにちは」と挨拶して、そのときの雰囲気で話題を作っていくっていう感じです。
川邊:集会ですね。悩み相談に乗ったりとか、相談に乗ってもらったりとかもあるんですか?
ちづる:ありますね。私は仕事が何回か変わっているんで「どうしたらいいのかな」とか。「そういうこともあるよ」とかリスナーの人に励ましてもらったりとか。あと、こんなこと言っていいのか分からないですけど。2回くらい便に血が混じっちゃって…。
川邊:アイドルらしからぬ話題ですね。
ちづる:それで心配して「どうしようかな」と相談してみたりとか。「総合病院行った方がいいよ」とか。「絶対に病院行ったほうがいいよ」とか。結局、何も無かったんですけど「年齢的に検査した方がいいよ」とか。それで病院でもらった検査薬を飲んだんですよ。でも飲めなくて吐いてしまって。その話を配信の時にしたら、「無理にでも飲んで検査した方がいいよ」とか。「もう飲めない」とか私がわがまま言ったり、友達みたいな感じなんです。
川邊:それまでは、仕事から帰ってきてテレビとか見てリラックスしてたのを、SHOWROOMで癒されるみたいな。配信に病みつきになるみたいな。
ちづる:「星拾い」っていうシステムがあるんですよね。どんな配信でも、何秒か見ていると星がもらえて、その星をたくさん集めて、応援している配信者のところに行って使うと部屋がレベルアップしたりするんです。
川邊:なるほど。
ちづる:私のファンじゃない方が立ち寄ってくれたときに「なに?この人…」みたいな感じで続けて観てもらえるキッカケになることが多いですね。
川邊:目当ての配信を観るときに、そこで星をまきたいので、他の人の所に立ち寄って、星をゲットしに来たんだけど、思わずちづるさんに取り込まれてしまったと。インターセプターなわけですね。