ちづる:これカットして欲しいんですけど。社長がね、失踪しちゃったんです。
前田:これ、余白ありすぎじゃないですか。
ちづる:エイベックスさんに、iTunesデビューを頼むって言ってたんですけど。
前田:曲を?
川邊:けっこうなところまで話進んでますね。その話を提げて、社長が失踪したと。
前田:社員を残して?
ちづる:マネージャーは残って、私を入れてくれる事務所を探しているんですけど。
川邊:どうしたら良いか迷っていると。
ちづる:事務所がなかったら、SHOWROOM出来ないんですよ。
川邊:いま悩んでいるのは、SHOWROOMオフィシャルさえ持てれば、社長いなくてもやるのか、他に移るのか、悩んでいるということですか?
ちづる:マネージャーも別のところに移籍するのを待っているか、それか大阪でツテのある方に紹介してもらおうと思ってます。
川邊:そこの事務所に所属するのもありかなと。
ちづる:いま悩んでるんですよ。悩みの渦の中なんですよ。
前田:なるほどですね…。僕が解決できる事はたくさんあると思うんですけど。こういう話ってファンとはしないんですか?
ちづる:したら心配して、何度も「どうなったの?」って。
前田:心配かけちゃうから嫌だと。優しいですね。僕だったら、全部言っちゃいますね。それでファンに委ねて。ちづるさん、今後もっと有名になると思うんですけど、「あの失踪事件って懐かしいよね」って数年後に語るんですよ。「あの社長失踪事件をリアルタイムで知っていたのは、俺ら5人だけだよね」っていう結束が、とても大事で。だから弱い部分とかトラブルとかは、むしろ逆手に取った方が良いと思ってるんですね。
ちづる:じゃあ全部、言ってしまって。
前田:それは絶対言った方が良いと思います。
川邊:「俺は、あの社長失踪事件の頃からのファンだから」と。
前田:「そんなところからよく頑張ったよな、ちづるさん」ってなる訳ですよ、絶対。面白いと言ったらなんですけど、後から振り返れば笑い事になると思うし。
川邊:じゃあそれを委ねるということで、このインタビューで決まったという事ですね。
ちづる:リスナーさんに。
前田:それこそちづるさんの勝算は、そこだと思います。自分の弱いところとか悩みを、ファンの方と共有して、リスナーはリスナーじゃないですね。リスナーと呼ぶことも違うかもしれないです。リスナーの方もちづるさんの一部ということで。完全にフラットというか。
川邊:前田社長、そろそろ次があるみたいなので、最後にちづるさんに言いたいことがあれば、どうぞ。
前田:繰り返しになっちゃうんですけど、ちづるさんが成功するとかスターになることの意味って、SHOWROOMだけじゃなくて、日本全体にとって大事なことだと思ってるんですよね。さっきの「私なんて演者出来るのかな」って思っている人たちに、すごい勇気を与えることだと思うので、その思いを背負ってというつもりはないですが、僕は全力で応援していきたいと思いっています。なにか出来ることがあれば言ってください。この場もぜひ活用してください。
川邊:では本当に、ありがとうございました。
前田:ありがとうございました。