川邊:ネットで気軽に観るというのは分かるんですけど、オフ会に来る人っていうのは、どんな感じなんですか?特に仲が良いみたいな感じの人なんですか?熱烈な感じなんですか?
ちづる:LINEとかもやってて、特に仲が良い人たちですね。
川邊:「ファン以上、友達未満」みたいな感じなんですか?
ちづる:そうですね。
川邊:日常的に連絡を取って、ご飯食べに行く感じでもないんですよね
ちづる:今回も新大久保で、リスナーさんでご飯食べたりはしているんで。友達なんですかね。
川邊:コミュニティですかね。ちづるコミュニティの一員。コミュニティ主催者、それ以外、形容の仕方がないですよね。
川邊:あー、前田社長!
(SHOWROOM代表・前田裕二さんが急遽登場!ちづるさんがゲストということで駆けつけてくださいました)
前田:はじめまして、前田です。
ちづる:はじめまして。
川邊:はじめまして?
前田:SHOWROOM上では何度もお会いしているんですけど、直接会うのは初めてで。
川邊:前田社長は、SHOWROOMで大成功されて「人生の勝算」という本を出されたそうで。
前田:ちづるさんの話も本に書きましたよ。
川邊:ここまでお話を聞いてきて、ちづるさんの魅力が分かったような、分からないような感じなんで。SHOWROOMで他にどんな人がいて、配信している中で、どうしてちづるさんが人気なのか。「誰が人気なんですか?」って聞いた時に、文句なしにちづるさんを推すのか。その理由はなんですか?
ちづる:私も知りたいです。
前田:本にも書いたんですけど。「余白」って言い方をしていて。「自分が応援しないとちづるさんがダメなんじゃないか」って、まさに人間ドックに行かないから健康が心配、というのもそうだと思いますし。あるいは、自分たちが盛り上げてあげないと、ファンがコメントしないから、というようなこともあると思うし。最初についたファンの人たちが、「自分が支えないと」っていう気持ちになることが大事だと思うんですけど。その背景にはストーリーがあったと思っていて。
川邊:どんなストーリーですか?
前田:30年前におニャン子クラブに入りたかった人が…。そういえば、お会いしたら聞きたいなと思っていたんですけど、30年間、夢を諦めていた訳じゃないですか。それを30年越しにこうして夢を叶えているっていうのは、どういう心境の変化があったんですか?
ちづる:さっきも話してたんですけど、お母さんが厳しくてずっと抑圧きたんですよ。それから解放されて今、やりたいことができているのは嬉しいです。
前田:この間、テレビに取材されていたときにも、僕はじめて旦那さんテレビで見たんですけど。配信を見られているんですよね、旦那さんが横で。すごいなと、理解があってと。
川邊:抑圧もあり、そういうのもあった中で、いまはすごくやれているわけじゃないですか。SHOWROOMとかもすごく人気になって。心境の変化とか、訪れていますか?
ちづる:もっとリスナーさんに来てもらって、ライブとかトークショーとかがしたいです。
前田:素晴らしいですね。
川邊:夢が叶っている感じはあるんですか?
ちづる:自分の中ではないんですよ。前田社長がこれだけ言って下さることが、「なんでなんかな」と不思議に思うんですよ。
前田:僕がある種、言うことによって、さらにチャンスが広がればいいなと思ってますし、僕がファンなんでしょうね。ちづるさんが頑張って、30年越しに夢を叶えているというところに、心打たれてしまって。
川邊:その余白力であるとか、すごい長いロングストーリーで、子供の頃からのアイドルの夢を、まさか40代になって叶えているみたいなストーリーとか、前田社長は、素晴らしいなと思っているわけですね。
前田:ちづるさんにそういうことを背負ってもらうというわけではないんですけど、この先にもっと大きなライブに出たり、有名人になってスターになってっていう階段を登っていけば、いろんな人に勇気を与えると思うんですよ。例えば、年齢的にはハンディキャップがあるかもしれないけど「こういう活動したかったんだ」っていう方は、潜在的にはもっといるはずで。
川邊:このインタビューの候補をいつも持っているんですけど、その中でも「おばあちゃんTwitter」の人とかいて。めちゃくちゃ人気になったりしてるんですよ。僕もフォローしてるんですけど。非常に含蓄のある「今日の一言」とか。まさに勇気を与えていますよね。
「ミゾイキクコさん。」
通称「Twitterおばあちゃん」と呼ばれる、御年80歳のTwitterユーザー。1日60回以上呟くことを日課にしており、フォロワーは8万8千人を超える。
前田:そうですね。私なんて年齢が高いしと思っていても。全然遅いなんてことはないんだなと感じられますし。まさに年齢だけじゃなくて、すごく地方にいてチャンスがないけど、もしかしたらネットのツールを使えば、都会にいる人よりも上にいけるかもしれないと思えたり。与えられた環境でハンディキャップがあるんだけど、それを超えられるという事例。僕の中でも最先端を走っている人が、ちづるさんだと思っているので。僕としても応援しているし、もっともっと成功して欲しいと思っているから、こうして話しているんですけど。
川邊:今日も話を伺っていて、最先端感はビンビン感じていますね。今日も理解ができないことが、未だに多いので。理解ができないということは、最先端というはずですから。
前田:川邊さんさえ理解できない。
川邊:ここまでのところは、心配される、あるいは余白力で人気になったということですけど。リスナーを集めてライブをするっていうのは、かなりプロの領域に入ってくるじゃないですか。そのときはある種のチャレンジだと思うんですか?それとも「リスナーの人が指摘してくれればいいや」みたいな感じなんですか?
ちづる:そういう感じだと思っています。
川邊:「ちょっと歌うまくなろう」みたいなのはないんですか?
ちづる:ちょっとカラオケ屋さんに行って練習しようかなって。
川邊:ボイトレじゃなくて、カラオケ。
ちづる:どちらかと言うと、トークを中心な感じ。
前田:トークが面白いんですよ。リスナー全員が放置されないというか。僕がこっそり「ちづるさん配信やってるな」と思って観に行ったときも、絶対に反応してくれますし。
川邊:SHOWROOMでちづるさんみたいなタイプの人は、年齢層、年齢含めて他にいるんですか?
前田:います。それこそ勇気をもらって頑張っている人もたくさんいて。
川邊:「ちづるさんみたいになりたい」とか。
前田:そういう人は何人もいます。
川邊:どうですか?そういうの聞いて。
ちづる:あ、そうなんだ…って。嬉しいです。
前田:自然体すぎてびっくりしますけどね。でもそれがいいんだろうな。多分、演者になる人たちって、台本バキバキで、作られた虚構を演じるじゃないですか。虚構感が全くないというか。