タイズプレゼンテーション

夢中の深層~インタビュアー川邊健太郎~

第十一回 新田龍さん 誰もが報われる働き方ができる社会を目指して

僕の仕事の存在価値がなくなればいい

川邊:もう一つだけ伺いたいのは、能力のある人はどんどん変わっていけるんですけど、何度か出てきたブラック企業に行かざるを得ない人、無自覚にいたりする人とかに対して、新田さんから何を伝えたり、「こういうことをしたらいいんじゃないですか」というのを。実際にはそういう人たちの方が大変ですからね。

新田:私もこれまでそういった方々と、ずっと接していることもあるので、大体思考回路に共通するところはあるように思います。往々にして「自信がない」方が多いですね。周りから褒められたことがあまりないとか。学歴的にも、自分が不本意な形で入学してしまったというようなケースが多いです。でもよくよく聞いてみたら、それはあくまで世間的に貼られているレッテルを信じ込んでるだけで、ご本人のやってきたこと、可能性、伸びしろとか見てみると、意外と良かったりとか。「頑張ってやっていることあるじゃないか」ということが結構あるんですよ。だから周囲から貼られたレッテルの影響力は大きいなと思っていて。「お前は能力がないやつだ」とか、「低学歴だ」とか言われると「そうなのかな」と思ってしまう。なにかやってみて「これ、できるじゃないか」というのを見つけて欲しいですし、周りからも、できるところを伸ばしてあげるような、そういったことが絶対に必要かと思います。「自信を持ってできる」というものがあるだけで違いますね。

川邊:その人が、「自分もやれるんだ」というものを認識してもらって。それでその組織にいなくてもやっていけると。

新田:「これ得意だね」と自信のあるものを一個持っているだけで違いますから。そういった、上司の方だったら部下に「使えねえ」とかって言うんじゃなくて、「これができるようになったな」と見て欲しいですし。若手の方も、自分の子供に対して、「ダメだな」と思うんじゃなくて、「これできるじゃないか」と言ってあげて欲しいですし。本当に草の根レベルの声がけが変えていくきっかけになるかもしれないと思います。ぜひ伝えていきたいと思います。

川邊:良い視点ですね。じゃあ最後に、今後の抱負みたいなものがあれば。先ほど、制度とか、日本の文化を変えたいということでしたけど。なにか変わったあかつきのビジョンみたいなものがあれば。

新田:ビジョンはブラック企業アナリストという職業の存在価値がなくなることです。「昔はブラック企業っていうものがあったんだな」と言われるような。「あのときって1日10時間労働が当たり前だったらしいけど、いまは法律にのっとってやっているよね」っていうのを当たり前にしていって、私みたいな存在がなくても、世の中が回るような形にしたいですね。

川邊:そのときに、日本の企業とか、働く社会っていうのは、どうなっているイメージなんですか?

新田:自分のやりたいことをやれるような、働きがいがある社会になっているはずなので、それを目が黒いうちに見て見たいなと思っています。

川邊:じゃあその実現に向けて頑張っていきたいと。ありがとうございました。

新田:ありがとうございました。

川邊:本日のゲストは、ブラック企業アナリストの新田龍さんでした。

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